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2013年8月20日 (火)

司会者の涙

私達葬儀屋さんは、決して目立たない、黒子に徹する事がトワのルールです。

しかし、その中で唯一目立つ事の許されるのが、司会者です。通夜と葬儀の進行を全て

取り仕切ります。最後のお別れと、ご出棺までの流れを一人の司会者に任せています。

お通夜、お葬儀で非常に重要な役割をします。でも、司会者も当然必要な事しか

言いません。どんなに感動しても、どんなに悲しくなっても、私達は、感情を出し

たり、涙を流したりしません。ぐっと、我慢します。それは、黒子に徹する葬儀屋さん

だからです。

でも、ある日お葬儀のお別れの時、ご遺族様にお花を手向けている司会者の目に涙が

光っていました。いつも沈着冷静な彼女ですが、冷静な顔のまま涙を流していました。

おそらく、自分の境遇と重なるものがあったのでしょう。それでもプロなので最後まで

しっかりお見送りをしました。 無事終わった後も司会者の涙には誰も触れません。

それは、みんな経験しているから、気持ちが分かっているからです。

その日帰って行く彼女の後姿には哀愁を感じました。みんなそれぞれ背中に色々な

ものを背負って頑張っています。

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いつも素晴らしい司会をありがとう。  感謝。

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コメント

医師や看護士のように、“慣れても冷酷にはなるな”というところでしょうか。単に冷酷な人なのか、経験値が高く慣れた人で、安心して任せられる人なかは、見ていてわかるものですね。

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